今回はシブヤメッキが、なぜ一般のお客様のお仕事を受けられるかという話。

大事な話を書こうとすると、気合が入りなかなかブログが書けない・・・

きっと「あるある」ですね。怠けてないです。

「あるある」です。

シブヤメッキのパソコンできる方 渋谷木の実です。

さて本題。

私がシブヤメッキの強みだと思っている技術の1つが、

木型の仕事で身につけてきた技術です。

シブヤメッキのInstagramなどでも動画にてご紹介しております、

チマチマやっている手作業のあの技術です。

個人のお客様からご依頼いただくお品物は多種多様。

既製品からお客様の手作りのものまでございます。

この技術が必要な1つ目は蒸着メッキの膜は良くも悪くもとても薄いからです。

お客様が作ったもの、かっこいいと思っているシルエットをシャープに出す事ができる。

逆に言えば、少しの凹凸、傷、凹み、ペーパーを当てた傷ですら表面に出てしまいます。

こちらはアイコスのフレーム。

シブヤメッキが加工した中では、加工前のお品物でしたら、

みなさんのお近くに持っている人がいるかもしれない製品です。

この模様やQRコードがどれくらいの凹凸なのか、ぜひ見て触って確かめてみてください。

下地の状態がそのまま影響してしまうこと、少し実感していただけると思います。

ですから、ペーパーをかける技術は下地処理にかなり重要な役割を持ち、

渋谷の試作モデル製作時代の職人技術が必須になってきます。

こちらは古い車のエンブレムのご依頼。

既製品ではありますが、劣化が気になるけれど、代わりがきかないというお品物です。

1:ビフォーはこちら

メッキの剥がれ、キズやヘコミ、欠けなどが見られます。

2:メッキの剥離をして、欠けなど、パテ盛り研ぎ出しで修正します。

ここで指先の感覚で思った通りの研ぎ出しをする技術が必要になります。

足らないところにパテ盛りをしながら、お客様の思う形状に近づけていきます。

シブヤメッキとしてお出しできるクオリティになるまで、この作業を繰り返します。

お客様の製品に合わせ材料を選び、渋谷の思う形を作り出します。

見えないところですが、仕上がりを大きく左右する下地処理には時間をたっぷりかけます。

3:下地塗装

土台がきっちりできたら、サフェーサーを塗装します。

4:蒸着メッキ

装着したらあんまり見えない場所もしっかり加工します。

もちろん目指すはお客様の思っていた以上の仕上がりです。


蒸着メッキのメリットはパテなどが盛れるので修正がしやすいこと。

(ただしこれには、下地処理の技術の高さが仕上がりを左右する。)

金属以外のものにも、塗装ができそうなものでしたら、ほぼメッキがかけられるということ。

もうこのまま使うしかない、状態が悪いけれど大切なもので捨てられない。

そんなずっと大切にしたいお品物がお手元にある場合、

もしかしたら復活のお手伝いができるかもしれません。

一般のお客様のお品物は多種多様。

もし蒸着メッキ屋に試作モデル製作の技術がなかった場合、

修正はできず受け取った状態にメッキをかけることになります。

これがシブヤメッキが個人のお客様のご依頼を受けられるその①です。

その諦めていた宝物、ぜひシブヤメッキに一度見せてください。

その②へつづく・・・